⭐エピソード集(アシステンツァの実り)Vol.3
Episode 241 職員S (男性・2025年6月)
職員Sさんが、実習生に指導していた時のこと。その実習生に対して、「今、体育館で職員のIさんが、子どもたちと一緒にいるので、そちらに行ってください。Iさんの子どもの接し方はとても勉強になると思うよ。」と言って、体育館に送り出していた。
同じ職員の長所を理解し、実習生の学びをすすめる姿にとても感動した。
Episode 242 T.S (9歳・男児・2025年7月)
一時保護児童の解除(家庭復帰)にたまたま立ち会った、同じく一時保護児童のT君。
保護解除で母親が来園し、子どもたちと再会し抱き合って喜びを分かち合っていた。それを見ていたT君は、「僕も妹がいる」「妹は一緒に暮らしていない」「お母さんはきらい」「お母さんは僕をすてたから」と話し始めた。
きっと、お母さんにも、妹さんにも会いたいんだろうな…。
若干、9歳で計り知れない思いをしてきたT君。分かったようなことは言えなかった。
これからの出会いが温かなものでありますように…
Episode 243 S.S (小1・男児・2025年・夏)
朝起きる際、彼のその時の気持ち次第で起きる時間が変わっていく。今日は、前日に新しい服を購入したせいか、目覚めが良く、気持ちも良い様子で登校準備も手早く行うことが出来た。彼は食パンが大好きで、今朝も嬉しそうに食パンを頬張っている。
片言ではあるが、意思表示をことばに出して話せるようになってきており、少しずつ成長しているのが感じられるのが嬉しい。これからも頑張って成長していけるよう応援していこう。
Episode 244 組織力(2025年7月)
令和7年6月30日(月)、Aさんより「7月末での退職を考えています。」と申し出があった。
Aさんは中学生の頃から児童養護に興味があり、学生時代もボランティアを行っていた。短期大学を卒業後、念願の聖ヨゼフ寮へ就職することになった。3年間いろいろな苦労を乗り越え、今年で4年目であった。
事実関係を確認するため、同じ棟の職員や子ども達の意見を聞いてみた。数カ月前から子ども達との間がしっくりいかず、一度は関係修復したがまた問題が起き、お互い平行線の関係が続いているという。
志半ばで去ろうとするAさんに、どう接すればよかったのだろうか。今となっては残念である。
お互いにゆずれない、自分なりのやり方を通していくとどちらかが我慢しなければならない。神様は「許しなさい」「忍耐をもって接しなさい」と教えている。一方的に許し続けることはできないよなぁ。
今後残された期間でAさんと子ども達が折り合いの付け方を見つけ、後のことがすっきりと前に進めるようになってほしいと願っている。
組織としての力不足を認め、改善して行くことが皆に求められている。
Episode 245 T.K & W.G & K.G (中2・男児 & 退所児童兄弟)
関わり方が難しいと感じる子どもに、意外な一面を見ることがある。
「どうせ俺は・・・」が口癖のW君は、「俺、結構、花、好きで」と言っていたのを思い出す。Kちゃんは、花を植えている私に、「俺、マリーゴールド好き」と言う。好きな理由を尋ねると、「ばあちゃんが植えていた」と園に来る前のことを教えてくれた。
いつもイライラして文句の多いT君は、梅の枝を見て、「だいぶ咲いてきたな」とつぼみの膨らみ具合、咲き具合に関心がある様子でつぶやいていた。
花には、人を素直な気持ちにさせたり、穏やかにさせたりする力があるのであろうか。それとも、本来、人は美しいものに惹かれる性質があるのであろうか。そして、かかわりが難しいと感じているのは、私の先入観なのであろうか。
子どもたちのつぶやきに、私はささやかな幸せを感じた。
Episode 246 M.K(高1・女児・2025年6月)
高校生活に慣れて来た頃から、交友関係が広がり異性関係や門限の問題など少しずつ大人が心配に思うことが多くなってきた。そんなある日、本児と話をする機会があった。友人のこと、彼氏のこと、学校のことなど沢山のことを話してくれた。
そういえば、中学生の頃も心配していた時期に話をしたなぁと思い出した。
中学生の頃は「友達もいない」「勉強も分からない」「学校は楽しくない」「行きたくない」と話していた。実際に、学校を休みがちでとても心配していた。
高校生の今「学校は楽しい」「友達もできた」「勉強は分からん」「休まず登校してる」と話した。子どもらしく笑って話してくれるMさんにとても安心した。
しかし、異性関係や門限については、とても心配していることを伝えた。「だって、門限早すぎやろ!!高校生よ!!」と言っていたが「Mさんの大事に思っているK姉(職員)もとても心配しているよ」と伝えると。はにかみながら「うん」とうなずいた。「みんなMさんのこと大事に思ってるからね」「もう少し、安心、安全を守らせてね」と伝えた。Mさんはニッコリして「うん」とうなずいた。
子どもたちが施設に入所し「この人だけは」と大事に思える存在の大人に出会えることは、とても素敵なことだと思う。そのような存在がいるから、頑張れる。
Episode247 七夕飾りの短冊 (2025年・夏)
この夏から、児童相談所を舞台として繰り広げられる「明日はもっといい日になる」という新月9ドラマの放送が開始された。主人公は夏井翼(福原遥)。所轄の刑事である翼は、捜査ミスが原因で、児童相談所への出向を命じられる。刑事の仕事への未練を感じながら児童相談所へ赴任した翼が向き合う相手は、凶悪犯から小さなこどもに……。
さて、そのドラマの中で七夕飾りが映る場面があった。「ママに会えますように」「お家に帰れますように」「家族といっしょにすごせますように・・・」と一時保護所で暮らす子どもたちが書いた短冊が風になびいている。「当たり前のことを願わなくちゃいけない子どもたちがここには沢山いるんだよね~」と一時保護所の課長さん(柳葉敏郎)が主人公の翼に語る。確かに施設に入所している子どもたちも「当たり前のことを願わなくちゃいけない子どもたち」だよな~と思った。
翌日、各棟の七夕飾りもう一度見てみた。ドラマではなく現実の“飾り”である。「にがてなものも たべられるようになりますように」「皆が健康でいられますように」「せかいがへいわになりますように」前向きに生きようとしている子どもたちの姿があった。中には家に帰ることや家族との関係構築に、諦観を持たざるを得ない厳しい現実の世界の中で生きている子どもたちがいることは切ないが、それでも不器用ながらも前向きに生きようとしている子どもたちがここには沢山いるのだ。そして私たちはその前向きな思いに寄り添って不器用に支援している者なのだと、改めて気づかされた。
Episode 248 倒れた鯉のぼり(2025年5月)
真夜中、思いのほか激しい雨風の音がしていた。
翌朝、中庭に目をやると何やら芝生の上が賑やかな様子。近づいて見ると鯉のぼりが散乱していた。
昨夜の風でロープが切れてしまったのかと思いきや、支柱の先端の方から竹が折れており、風車もろとも落下していた。皆で苦労して設置した鯉のぼりがダメになってしまっていた。
人生には、試練はつきものである。
試練に負けず、風の強さにも負けず、皆でまた力を合わせてこの試練を乗り越えていかなくては。
その日の午後、早速、一からやり直すべく立て直し作業に取り掛かった。敷地内の竹林で、太く真っ直ぐに伸びた竹に目星をつけて、伐採し、その後は、職員と子どもたちで力を合わせて、枝落としとヤスリを使ったささくれ除去作業を手分けして行った。いよいよ、皆で折れた支柱を抜き外し、新たに準備したより高い支柱を協力して立て、新たに鯉のぼりを無事揚げることが出来た。
皆で力を合わせて困難を乗り越えていくことを大切にしていきたいと思う。
「一人の小さな手 何も出来ないけど それでもみんなの手と手を合わせれば
何か出来る 何か出来る」
歌『ワンマンズハンド』アレックス・コンフォート作詞
Episode 249 夜間ハイク(2025年9月14日)
夏の恒例行事である『夜間ハイク🚶🏻♀️🚶』が、今年は涼しい時期にずらして行われた。
日が沈む頃から園を皆で出発して、中津市のシンボルでもある八面山のふもとに行って戻って来るという、約8キロの集団散歩を楽しんだ🤗
今回は児童相談所の所長さんや職員さんも参加して下さり、子どもたちや職員らとおしゃべりをしながら約3時間の夜間ハイクを共に過ごして下さった。ジョギング組もいて、足腰だけでなく心も鍛えられる夜間ハイクとなった。
ひとりぼっちではなく、みんなと一緒だから歩ける「夜間ハイク」。きつくても楽しく歩ける「夜間ハイク」。これからの長い人生の歩みも、きつくても力を合わせて、支え合い励まし合って歩んでいけますように。
Episode 250 K.I(小6・男児・2025年7月30日)
小6のK君と幼児のRくんに誘われて3人で「人生ゲーム」をすることとなった。銀行係はK君が担当することとなった。ルーレットを回してゲーム開始。まだルーレットを上手に回せないRくんに、K君がお手本を見せようと回して見せるが、Rくんは勘違いをして怒り出す。お金のやり取りが発生してK君がお金の出し入れをしようとすると、「ボクがする!」とRくんがお金横取りしだした。私がK君が銀行係であることを説明しても、Rくんは自分がやりたがって譲らない。するとK君はRくんと交代してあげていた。今までのK君だと、身勝手な行為をしているRくんに対してキレて、奪い返したり、乱暴に振る舞ってもおかしくないのだが、忍耐強く関わるだけでなく、とても寛大で優しく対応しているのに驚かされた。かつてはK君自身も自分勝手に振る舞っていが、そのK君の成長を目の当たりにしてとても感心させられた。「あのK君が・・・こんなにも成長を・・・😭」
またK先生に教えて頂いた。「自分勝手」はちゃんと直るから心配しなくても大丈夫であることを。まさに人生は楽しいゲームであると気づかされた。どうもありがとうございました!
Episode 251 S.K & S.S (高1・男児・2025年12月)
休日の午後の昼下がり。ボスコハウス(男子棟)に所用があって行った時のこと。丁度、高校生の男児2名が出かけるところだった。「お!どっか行くの?」と声を掛けると、「ちょっと散歩に行ってきます!」とのこと。でもよく見ると手には軍手をはめ、レジ袋も持っている。「あれ?なにそれ?何かすんの?」と尋ねると、「散歩のついでにゴミ拾いをするんすよ」と。「へー!すごいね!関心だねぇ。」「最近二人でやってるんすよ」と照れくさそうに応えながら帽子をかぶって棟を出て行った。
とても素敵な心がけである。誰にも言われずに、地域貢献を自らしているところもすごいことである。こんな形で彼らの心の中に良心が育っていることに大きな喜びを感じた。
私も見習わないと・・・。
Episode 252 R.N(中1・男児・2025年 秋)
いつも何を誘っても面倒くさいと言っていたR君。最近、面白くてハマっているゲームを一緒にするためにダウンロードをしてR君を誘ってみた。すると、とても嬉しそうに遊んで、ゲームの終わりにまたやろうねと言ってくれた。その言葉でダウンロードして良かったと思えた。誘って良かったと思えた。面倒くさがりから、少しだけでも抜け出せるといいなぁ。
Episode 253 Rさん(12歳・女児・2025年1月) K君(12歳・男児・2025年1月)
Rさんは学校から帰ると必ず事務所に顔を見せる。事務所で用意してある「グミ」をもらうためである。グミを食べ終える頃「Rさん、今日はどうですか」と聞くと素直に「いいですよ!」と言って、私の肩をたたき始める。時間的には1、2分だが懸命に、適度な強さでトントンしてくれる。Rさんは上級生から強い口調で注意されても反論せず、受け入れる。彼女の口から他の人の悪口を聞いたことがない。
K君に時間がありそうな時「K君、手伝ってくれん?」と言うと素直に「いいよ!」と言ってくれる。コミュニケーションは苦手だが、外作業で汚れても文句も言わず懸命に仕事してくれる。口下手だが友人の悪口を聞いたことがない。
私は常々素直な心と行動がとても大切と思っている。2人ともきっといつか、いい大人になってくれるものと信じている。
Episode 254 職員雑感(2025年1月)
今年度で聖ヨゼフ寮と関わり始めて10年になる。過去には子どもとの関係性を苦に、職場に行きたくないと思ったことも何度もある。その状況をどうやって乗り越えてきたのだろう。同じ子どもを知っている同僚に「○○ちゃん、△△っていうんで」『あるある、○○ちゃんそんなところあるよなあ』と愚痴をこぼし、子どもをちょっぴりディスって「そんなこともあるよ」『あるよなぁ』と最後には、愚痴を笑いに変換してきたような気がする。考えてみると、子どもとの関係性が変化したわけではなく、同僚に愚痴を聴いてもらいながら、やり過ごしてきただけのように思える。私はそうやって同僚の力を借りながら、何とか今に至っている。
今、同僚に借りてきた力を、同じように同僚にお返しできているだろうか。苦しんでいる同僚の姿が見えておらず、接点も持てていないまま、去っていく同僚を見過ごすだけの自分が寂しい。
Episode 255 K.S & K.I(10歳&6歳・女児・2025年11月)
最近彼女達はKポップダンスと歌にハマっている。ビデオの録画を何回も何回も観て練習に励んでいる。顔の表情の真似も凄いのひと言。その姿を見て、好きこそものの上手なりと感心した。
たまにダンスの練習中に振りが違うから合わないとか、真面目にやらないならもうやらないとか言ってケンカになる事があるが、少し時間が過ぎるとまた仲良く踊っている。ケンカしても仲が良いねぇーと心の中で思った。
Episode 256 M.H(12歳・女児・2025年12月)
勤務する棟が移動し、入所時以来久しぶりに一緒に過ごすこととなったMちゃん。
入所当時は同じ棟の幼児さんにいつも腹を立てていたけれども、ちょっとの事でも「そんなこともあるよね」と笑顔で受け入れられるようになった姿を見て、成長したなぁと実感している。
自分に都合が良くないことが起こった際も、しょうがないことだと捉える気持ちの切り換えが上手にできるようになっており、イライラすることが減っているように思え安心している。
更なる成長を期待している。
Episode 257 R.I他 子どもたち(4歳・男児 他・2026年1月)
夕方前、事務所前の広場で作業をしていると、野球をしているのかボール遊びをしているのか、グランドで楽しく遊んでいる子どもたちの声が響いて聞こえてくる。何やら叫ぶ、小さな男の子のかわいい声も聞こえて来る。よく耳を澄ませて聞いていると「○○兄、誕生日おめでとう!」と嬉しそうに呼びかける祝福の声だった。その後、他の子たちの口々に「おめでとう!」と言う声が。「○○君、ありがとう!❤」という返事も聞こえて来た。素直に喜びをもって祝福と感謝の言葉を豊かに交わしている子どもたちの声と心に、私も力をもらった。
Episode 258 女子棟児童(2025年12月29日)
クリスマスのお祝いも終わり、ちょっと落ち着きを取り戻した年末の夜。聖ヨゼフ寮のすぐ近くにある大池公園のイルミネーションを見に、子どもたちと一緒に行って来た。
夜の空気は冷たくも澄んでおり、白い息を吐きながら、公園丸ごとイルミネーションで彩られた別世界を満喫した。暗闇の中に広がるたくさんの光はとても美しく、心まで明るくなるようだった。幼い頃に来たときの思い出話にも花が咲く。子どもたちは目を輝かせながら楽しそうに眺め、私はその笑顔を眺めながら幸せな気持ちになった。子どもたちと過ごしたこの小さな夜は心に残る新たな大切な思い出となった。🥰
Episode 259 K.I(6歳・女児・2026年1月)
冬になり、手が乾燥してあかぎれになっていた私の指を見て、Kちゃんが「痛いよね」「絆創膏張ってあげる」と言い、私はつい、Kちゃんの言葉の可愛さと、絆創膏を貼ってあげるという優しさに甘え、絆創膏を貼ってもらった。
私はいつも子どもたちの可愛さや、優しさに触れている。対応が大変である時も、もちろんある。でもそれ以上に、子どもたちの純粋な優しさや、可愛さをこれからも大切にしていきたいと感じている。
Episode 260 N.H(19歳・女児・2026年1月)
1月、中津市の成人式。事前に「見せに行けたら行く」と話しがあったとおり、Nさんが振袖を見せに来てくれた。新しいところに移動してからも一年に一度は何かあるようで、困りを連絡するNさん。でも、ヨゼフを「もう一つの家」だったり、「頼るところ」、と入っているので連絡をくれる。成人式も、「中津市に参加できるかも!」、と連絡をくれた。
入所中は、かなり色々あったり暴言も言われたけども、成長を見せに来てもらえるのはやはり嬉しい。これからも色々な困難が降りかかると思うが、めげずに頑張ってもらいたいと願う。
また、来てくれたり、連絡をくれたら振袖を褒めて、「頑張ってるね」と声をかけたいと思う。
Episode 261 K.Y(中2・男児・2026年1月30日)
彼は夕方浮かぬ顔をして事務所にやって来た。「お姉ちゃんに謝りたいんだけど・・・」とぽつりと話す。話を伺うと、どうやらここ数日、彼の弟に対する態度や扱いに対してお姉ちゃんが怒っているようで、そのお姉さんに謝って仲直りしたいとのこと。また明日は創立者のお祝い行事「ドン・ボスコデー」が控えており、気まずい思いを抱えたまま、その行事を過ごしたくない気持ちもあるよう。ただ、謝ったところでお姉さんが許してくれるのかが心配で、なかなか謝りに行けないでいる様子だった。事務所の女性職員らが傾聴し、「大丈夫よ!」と励まし背中を押している。「でも怖いからなぁ・・・」と二の足を踏んで動けない。「きっと許してもらえるから行っておいでよ。今の気持ちのままで明日過ごしたくないんでしょ!ちゃんと反省して謝れるってことはすごいことよ!大丈夫よ‼」とさらに背中を押された彼は、意を決して事務所を出て行った。しばらくすると、ホッとした顔をして彼がまた事務所にやって来た。「赦してもらえた!」と笑みを浮かべていた。
素直に、正直に自分の気持ちを話せる彼の純真な心の素晴らしさを感じた。そして勇気を出して謝れたことも素敵である。大人になると意外にこれがなかなか出来ないものでもある。変なプライドや自己正当化が邪魔をして、家族、兄弟姉妹でありながらも謝罪したり、和解するのが難しい現実があったりする。
「はっきり言っておく。心を入れ替えて子どものようにならなければ、決して天の国に入ることはできない。 自分を低くして、この子どものようになる人が、天の国でいちばん偉いのだ。」(マタイ福音書18章3-4節)というイエス様の教えが響いてきた。
Episode 262 R.H (4歳・男児・2025年1月)
一時保護でしばらくヨゼフでお預かりしているRちゃん。来た頃より、言葉も増え、笑顔も増え、知恵もつき、毎日たくさんの成長が見られている。
Rちゃんは私を見ると「かわいいね」と頭をなででくれる。きっと、同じように生活の中で「かわいいね」と頭をなででくれることが心地良いのだと感じているのであろう。自分が大事にされることで、他の人を大事に出来るんだと実感した。
Episode 263 R.O(12歳・女児・2026年2月)
小学校へ登校している時は近所の年下の児童と一緒に登校していることが多いRちゃん。みんなのお姉さんとしてとても面倒見がよい。車が曲がってきそうな時は、周りに止まるように気を付けてもらい、車が止まると急いで道を渡る。そして止まってくれた運転手にしっかりお辞儀をしている。そんな姿を一緒にいる子どもも真似していて、とてもびっくりした。私も真似していきたいと思った。
Episode 264 S.O(10歳・男児・2026年2月)
ある研修を受けた日のこと。子どもたちは皆、母親のことを大切に想っているといった内容があった。研修を受けた後、いつも通り勤務をしていた。O君の入浴を見守りながらO君と雑談をしていると「ねぇねぇ、S兄。あのね、僕ね。お母さんに会えると思うと毎日楽しくなるんよ。心がウキウキするっていうか、なんかそんな感じがする♪」と笑顔で話しかけてきた。私はその言葉を聞いて、心がほっこりとした。「そうよね、またすぐに会えるから楽しみに待ってような~」と声を掛けた。
研修を受けたその日のことだったこともあり、とても印象深く心に残っている。子どもたちにとっての母親の大切さというものを改めて実感させられた出来事だった。そんな子どもたちの心の寂しさを少しでも拭ってあげられるように、これからも子どもたちの心に寄り添っていきたいと思った。